一部だけ業者に頼むとき:線は見積もりの前に引く。両側でルールが違うから
当サイトには、1人で引っ越すときに、自分でやらないことをまず認めておくことについての別の記事があります。その反対側にあるのが、すべてを業者に任せるやり方です。組み合わせる利点ははっきりしています。問題は、その線が実際には引かれていないことが多い点です。あなたは業者が運ぶと思い、業者はあなたが運ぶと思い、そしてその数点が引っ越し当日になってもその場に残っています。この記事で扱うのは、線をどうはっきり引くか、そして引いたあとに何が連動して変わるかです。
まず「運べない」か「壊れたらどうなるか」で分ける
重さで分ける人が多いのですが、もっと役に立つ分け方が2つあります。1つは、2人以上の人手が要る物や分解・組み立てが要る物です。もう1つは、壊れたときに自分で損を引き受けたくない物です。前者は体力の問題、後者は責任の問題で、業者に頼むかどうかを決める鍵は後者です。
当サイトには、1人で引っ越すときに、自分でやらないことをまず認めておくことについての別の記事があります。その記事では、1つ目の判断基準を説明しています。組み合わせるときも同じ基準を使いますが、分けたあとのその山は、小さくする方法を考えるのではなく、業者に引き渡します。
線は見積もりの前に引いておく
見積もりの金額は、業者が見た物をもとに計算されます。その時点でどれを自分で運ぶかをまだ決めていなければ、金額は正確になりません。そして、あとから減らしても、通常は割合どおりには減りません。
当サイトには、見積もりの訪問で、見てもらえなかった物は金額に出てこないことについての別の記事があります。その記事には、「これは運ばない」はその場で、しかもはっきり伝えるという節があります。組み合わせる場合、その節は「できればやること」から「必ずやること」に変わります。
見積もりの計算方法も連動して変わる
一部だけを運ぶ場合、個数単位と時間単位の差が大きくなります。個数が少ないと、最低利用時間が残るため、時間単位のほうが高くなる可能性があります。そのため、聞くべきなのは「いくらですか」だけではなく、「この価格はどう計算したものですか」と、最低料金はいくらか、です。
当サイトには、引っ越し業者の見積もりをどう比べるかと、3つの質問を正しく聞けば足りることについての別の記事があります。当サイトには、見積もりを比べる前に、まず2つの見積もりを比べられる形にしておくことについての別の記事があります。一部だけを運ぶ場合は、この2つの記事の質問にもう1つ加えます。自分で半分を運んだら、価格はどう変わりますか、です。
自分で運ぶ半分は、どの補償の範囲にも入らない
これは、組み合わせるときに最も見落とされやすい点です。業者の補償が対象とするのは、業者が扱った物だけです。あなたが自分で運んだ分が壊れても、運んでいるときに壊れたのであれ、脇に置いていてぶつけられて壊れたのであれ、その範囲には入りません。
当サイトには、引っ越しの補償方法にはどんな種類があり、どこが違うのかについての別の記事があります。その記事には、もともと範囲に入らない物を先に確認しておくことが含まれています。組み合わせる場合、この「範囲に入らない物」に丸ごと1つの種類が加わります。あなたが自分で触れたすべての物です。
当日は目に見える境界が必要。頭の中だけでは足りない
最も実際的なやり方は、置き場所で分けることです。自分で運ぶ物を同じ部屋か同じ壁際に集め、違う表示を貼っておきます。口頭で「これは要りません」と伝えるだけでは、当日はほぼ確実に間違いが起きます。当日の現場には1人だけがいるわけではないからです。
当サイトには、朝から鍵の引き渡しまでの、引っ越し当日の時系列についての別の記事があります。その記事には、積み込みの前に作業員と一緒にひと回り歩くという節があります。組み合わせる場合、そのひと回りの要点は、数量の確認ではなく境界の確認です。
順番:自分の半分を先にするか後にするかは、スペースで決まる
新居にまだ誰もいないなら、自分で運ぶ分を先に運び込んでおけば、当日の現場に余裕ができます。旧居が狭いなら、逆のほうが進めやすくなります。先に業者に大きな物を運び出してもらって初めて、残りを整理する場所ができます。
当サイトには、手伝うと言っていた人が来ないときに人数を数え直すことについての別の記事があります。自分の半分は人手に頼って終わらせるものなので、そのリスクは業者の半分とは違います。業者が来なければあなたには契約がありますが、友人が来なければあなたにあるのは予定表だけです。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、自分で組める役割分担と質問の方法です。いかなる業者の規定、補償の範囲、契約条項を説明するものでもなく、いかなる業者やプラットフォームも勧めるものではなく、運搬方法や身体の安全に関する助言を提供するものでもなく、法律上の助言にもあたりません。
実際の料金の計算方法と補償の範囲は、あなたと業者との間の書面での取り決めが基準です。
ポイント
組み合わせるときの問題は、その線が実際には引かれていないことが多い点です。分ける基準は2つあります。2人以上の人手や分解・組み立てが要る物と、壊れたときに自分で損を引き受けたくない物で、鍵は後者です。線は見積もりの前に引いておきます。あとから減らしても割合どおりには減らないからです。一部だけを運ぶ場合は個数単位と時間単位の差が大きくなるので、最低料金を聞きます。自分で運ぶ半分は、脇に置いていてぶつけられて壊れた場合も含め、どの補償の範囲にも入りません。当日は目に見える境界が必要です。同じ壁際に集めて違う表示を貼ります。口頭で伝えるだけでは必ず間違いが起きます。順番はスペースで決めます。新居に誰もいなければ自分の分を先に運び、旧居が狭すぎるなら先に大きな物を運び出してもらいます。